トレーニングの基礎知識・ノウハウ
茨木将之
トレーニングの原理原則の一つ「可逆性の原理」
皆さんこんにちは。
B-STプロトレーナーの茨木です。
現在、ティップクロス新宿とジェクサー新宿で活動しています。
皆さん、トレーニングには原理原則というものがあるっていうのを知っていましたか!?
効果的な運動プログラムを作成するためには、そのトレーニングの原理原則に従うことが大切です。
原理原則には3つの原理と、5つの原則がある。
原理とはトレーニングにより身体に与える影響のことを指し、原則とはトレーニングのルールのようなもので原則を守れないとデメリットがあるというものです。
今回は原理の中でも可逆性の原理について説明していきます。
可逆性の原理とは
可逆性(かぎゃくせい)の原理とは『トレーニングで得られた能力・効果はトレーニングを行っている間は維持、向上しますが、止めてしまうと徐々に消失していく』という原理のことです。
どれぐらいで失われるかはトレーニング期間によって違います。
トレーニング期間が長ければ筋肉の落ち方は緩やかになり、その期間が短ければ効果の消失がきわめて速い傾向にあります。
長期間に渡ってトレーニングを続けた方はトレーニングを止めたとしても、その体力の落ち方は非常に緩やかで、また、トレーニングを再開したときは極めて短期間でトレーニング効果が元に戻ることが知られています。
これをマッスルメモリーと呼ばれています。
当然、筋トレを止めてしまえば萎縮してしまうことになるのですが、一度鍛えられた筋肉は「トレーニングを再開すれば元に戻りやすい」という特徴を持つようになります。
「筋の記憶=マッスルメモリー」と呼びますが、マッスルメモリーのメカニズムは、完全には解明されていません。
しかし、現時点で考えられている有力な説として「筋繊維の核が増えているため」というものと「筋繊維が増えているため」というメカニズムが有力みたいです。
なので、一度一定期間トレーニングしていた方は筋力や筋肉が失われても以前に行ったトレーニング期間よりも短い期間で戻すことができるという事です。
過去のトレーニング原理原則の紹介と合わせてトレーニングプログラム組んでみてください。
トレーニングの五原則 ❶「意識性」
トレーニングの五原則 ❷「全面性」
トレーニングの五原則 ❸「個別性」
トレーニングの五原則 ❹「漸進性」
トレーニングの五原則 ❺「反復性」